【掛川城レビュー5/8】
掛川城に行った時、見どころやチェックするポイントはどこ?と思う人もいますよね。
そこで、私の感想による掛川城の天守と6つの見どころについてレビューします。
そのポイントとは、次の7つです。
- 掛川城の大手門
- 堀
- 十露盤堀と三日月堀
- 掛川城御殿
- 天守の石垣
- 霧吹き井戸
- 天守
あくまで私独自の感想なので、参考にして頂ければと思います。
では早速、いってみましょう!
【1】掛川城の大手門
まずは大手門。
大手門とは城の表門、つまり玄関口です。
車で掛川城を訪れた時、掛川城から少し離れた大手門駐車場に車を停めて、そこから掛川城へ歩いて行くワケですが、その途中にこの大手門があります。
では早速、大手門をくぐってみます!
大手門の内側には、大手門の礎石石垣の模型?があります。
大手門のすぐのところにある番所。
門番の詰所みたいな場所ですね。中も見学できます。
大手門のチェックポイントとして、三光稲荷大明神があります。
これは山内一豊が掛川城の大改修を行った文禄年間(1592~96)に、京都の伏見稲荷を勧進したのが由来で、それ以後、掛川城の鎮守として祭られたものです。
ここも参拝しておきましょう!
【2】堀
大手門をくぐって、いよいよ掛川城へ向かいますが、その途中にあるのがこの堀です。
堀というより谷ですね。
この天然の堀になっているのが逆川(さかがわ)といって、掛川の地名の由来にもなっています。
【掛川誌稿】によると、この逆川が城山に当たり、深い渕となって崖を作りました。現代でもよくわかるこの崖ですね。
鎌倉時代からこの地は懸河(かけがわ)と呼ばれ、それがもとになって掛川(かけがわ)になったそうです。
もし掛川城が戦になった時、敵は甲冑着てこの川(崖)を渡るワケですよ。
『ちょっと無理だろ~』とツッコみたくなるような高低差ですよね。
【3】十露盤堀と三日月堀
無事に現在の掛川城内に入る事ができました!
しかしそこで待ち構えていたのは2つの堀です。
まずは長方形の十露盤堀(そろばんぼり)。
名称の由来はハッキリしませんが、十露盤(そろばん)みたいな堀だから、そのままこの名前が付いたのでしょうか?
こちらは三日月堀。
これは分かりますね。三日月の形をしています。
なかなか深く、しかも水堀なので甲冑着てると沈みそうです。
【4】掛川城御殿
掛川城主は、天守で日常生活を送っていたワケではなく、天守とは別の御殿で生活していました。
これは戦国時代も同じで、例えば岐阜城も織田信長は天守で生活していたワケではなく、金華山のふもとにあった御殿で生活していました。
また名古屋城も同じで、藩主は天守で寝泊ましていたワケではなく、生活の場は天守のすぐ側にあった御殿なんですね。
ということで、掛川城主が生活していたのも天守ではなく御殿なんです。
この掛川城御殿は有料ですが、天守とのセット券でお値打ちに周れます。
御殿の中には、展示物もたくさんあります。
私が個人的に感動したのは、日本一の長さを誇る火縄です。
100m以上あったかな。
御殿内にある掛川城のジオラマ。
天守登る前にチェックしておくと、地形とかよくわかります。
登った後でも別に良いですけど。
あと御殿でチェックしておきたいのは、建物の外にある土塁。
これは黒土塁といって、外部から御殿を隠す様に高く築かれた土塁なんです。
土塁というと、敵の侵入を防ぐためのものと思われがちですが、城主の生活の場である御殿を隠すという役割もあったんですね。
この土塁は、掛川城が現役の時からのもので、つまり数百年、存在しているワケで、これも貴重な掛川城の遺構ということになりますね。
【5】天守の石垣
掛川城のスタッフの方いわく、天守の石垣は、黄色い部分は当時の石との事。
所どころ、組みなおしてはいるものの、当時の石をちゃんと利用しているワケです。
しかし、この天守の石垣の見どころポイントは側面にあります。
天守石垣の側面を見てみると、なにやら白い石垣部分があります。
これは掛川城再建の時、新しく持ってきた石なのです。
ここで、『ふ~ん』(´・ω・`) で終わってはイケマセン。
この石を持ってきた場所が意味深なのです。
この石は、三河幡豆(現在の愛知県西尾市)から持ってきた石で、江戸時代初期から三河国幡豆は良質の石が採れることで有名な場所です。
例えば、三河湾に浮かぶ篠島(しのじま)は、名古屋城大天守の石垣を築いた加藤清正が石を採掘していた場所があります。
また現在、愛知県西尾市の西尾城も、天守台を再建したのですが、その石垣の石を幡豆から持ってきた石で組み上げているんです。
これから再建される城の石垣は、三河国幡豆の石が多く使われるかもしれませんね。
篠島に残る加藤清正の石切り場も、西尾城の天守台も私のメインブログでレポを書いてますので、時間がある時にチェックしてみてください。
【6】霧吹き井戸
天守に入る前にチェックしておきたいのは、石垣だけではありません。
この井戸は霧吹きの井戸といって、戦国時代のエピソードがあるんです。
それは永禄十二年(1569)、徳川家康が今川氏真の立て籠もる掛川城を攻めた時の事。
この井戸から霧が立ちこめ、徳川軍の攻撃から城を守ったといわれています。
歴史を見てみると、まあ、その後掛川城は開城したワケですが、城を守った井戸として、後世に語り継がれる様になった井戸なのです。
【7】そして天守
では、いよいよ天守レビューです。
天守に登ってまず目に付くのは山内一豊。掛川城主ですね。2006年大河ドラマ功名が辻の主役になった戦国武将です。
山内一豊の生誕地は、愛知県岩倉市もしくは一宮市といわれていますが、どちらかはっきりしていません。
でも岩倉市、一宮市ともに山内一豊を顕彰しており、歴史祭りなども行っています。
また一豊ゆかりの城もあるので、一豊に興味がある人チェックしてみるのも良いですね。
天守の階段は急で、ナナメ45度ですね。
これは国宝・犬山城などの江戸時代の天守もこれくらい急な角度です。
一説には、敵が侵入した時、すんなり登らせないために、この角度になつたとか。
ミニスカートは厳禁ですねw
天守の中にはチラホラ展示物もあります。
甲冑とか馬具です。
そして最上階からは360度、東西南北の景色を眺める事ができます。
写真は掛川城が築かれる前にこの地を支配していた掛川古城。
天守最上階に登って見た感想ですが、ここからはかなり遠くまで見渡すことができるんです。
この周辺を見渡す立地ってすごく重要で、なぜなら戦の時に周辺の状況を把握できる物見台の役割にもなるんですね。
ということで、掛川城の天守と6つの見どころについてのレビューでしたがいかがでしたか?
掛川城の見どころポイントはこれが全てという訳ではなく、私独自の想い入れもかなり入っていますが、掛川城に行く時、まずはこのポイントをチェックしてみてください。
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