土岐市妻木城跡は館跡と山城をセットで巡るのがオススメ!

岐阜県土岐市の妻木城跡はこの地の土豪・妻木氏の城です。江戸時代にはふもとの館跡に陣屋が置かれました。

妻木城はふもとの館跡と背後の山城が繋がっており、そのまま上ることができてセットで楽しむことができます。またそれぞれに駐車場もあるので、車でショートカットして巡るのもよいですね。また明智光秀の妻・煕子(ひろこ)の実家という説があります。

>>妻木煕子について | 妻木城跡の会公式サイト

>>ごめん、明智光秀には側室がいた?!

江戸期の石垣が残る館跡

まずはふもとの館跡から。戦国時代、領主(城主)は日常生活を山のふもとの館で過ごし、合戦などの有事になると背後の山城に籠もるのが通例でした。妻木城も山城のふもとに館がありました。ここは江戸時代に陣屋が置かれています。今でも陣屋時代の石垣が残っているので、ここはチェックしておきましょう。

◆陣屋とは
江戸時代に城を持つほどの規模ではない大名や幕府の代官・奉行が、政治や行政を行うために置いた拠点(役所兼住まい)のこと

>>妻木城御殿跡駐車場の地図

そして山城

山城はふもとの御殿から直接登ると約30分。でも車で来ることができるのでショートカットでもよいですね。駐車場のは城内を説明した看板があります。あと縄張図(無料)があるので、これを参照に巡ってみましょう。では妻木城山城の個人的ポイントを3つ上げてみます。

>>妻木城山城駐車場の地図

この巨石を人が積んだのか?

まずはキレイに積み上げられた巨石。切込接(きりこみはぎ)に見えますが、場所によっては6mを超える高さもあります。古代エジプトならわかりますが、日本の戦国時代、江戸時代にこれだけの巨石をどうやって積んだの…と思いきや、これは節理(せつり)という自然現象。

太古の昔、マグマが地下で冷えて花崗岩になる時に収縮して等間隔に割れたもの。自然現象ですがまるで人が積んだ石垣みたいです。

キレイな矢穴石の意味

山中には矢穴石も残されています。この後に紹介する本丸中心に石垣が残っており、それらの石材になる予定だったのでしょう。本丸にはすでに石垣が完成しており、割る前に放置された石みたいです。

本丸の石垣と虎口

本丸の石垣は野面積み打込はぎの工法。巨石を直接利用した場所も残っています。

敵を側面攻撃できるように通路をワザと折り曲げている虎口(こぐち)。攻めにくく守りやすい防御の仕組みです。

所要時間と私の感想

妻木城跡の所要時間はふもとの館跡が20分。山城が40分ほどでした。私の感想ですが、妻木城は館跡と山城セットで巡ると満足度も高いと思います。また城内に残る節理(せつり)は珍しいので必ずチェックしておきたいポイントのひとつです。

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