大阪市中央区の太閤下水(背割下水)は、豊臣秀吉の大坂城時代に整備された下水道です。現在ではその一部を見学することができます。
高低差を活かした下水道
太閤下水(背割下水)の仕組みを簡単に説明します。大坂城と城下町は上町台地という高台にあります。その大地の下、東側に東横堀川という、大坂城の外堀の役割だった川が流れているのですが、そこに向けて下水を流していました。その残っている一部が背割下水、別名・太閤下水です。
地上から見てみる
大阪市立南大江小学校の前に太閤下水の中を見ることができる場所があります。ここからだと数メートルくらい下を流れています。
それでは見学!
大阪市立南大江小学校の前に背割下水(太閤下水)の見学施設があります。これはいつでも誰でも入れるものではなく、事前予約が必要です。
スタッフに案内されて地下へ移動。通路は狭いです。
天井を見ると水滴が…?これはスタッフに注意されたことですが、太閤下水は外より気温が高く、室内の天井に水滴ができるのだとか。だから頭上に注意して見学してくださいとのこと。確かに帽子をかぶった状態だと、水滴落ちてきても気づきませんからね。
太閤下水の石垣は江戸時代のもの。豊臣秀吉時代は石垣はなかったらしく、江戸時代に石垣が組まれました。現在はコンクリートで補強してあります。
#豊臣秀吉 が大坂城と大坂の街を整備した頃、台地の高低差を利用して下水道も整備されました。それが今に残る #背割下水 です。別名・ #太閤下水。
石垣は江戸時代のものですが、秀吉の時代に作られた下水道が現在でも使われているのは興味深い。… pic.twitter.com/4C5rnpcZUT
— 一日ひとつ城や戦国の学んだことを発信しています!(みかわのひで) (@mikawanohide) November 21, 2025
現在では水を処理する施設に向けて流れています。今でも活用されているのはスゴいですね。
太閤下水Q&A
【Q】いつでも予約できるの?
【A】見学は原則平日です。たまに土曜日もあるとか。
【Q】見学料金はいくら?
【A】無料です。
【Q】所要時間はどのくいらい?
【A】説明受けて写真撮りまくって20分ほどでした
【Q】何人くらい地下に入れますか?
【A】狭い施設なので体感だと5~6人くらいです。
【Q】大阪城から近いの?どのくらい離れている?
【A】大阪歴史博物館から徒歩で15分ほどでした。
私の感想
私の太閤下水の感想ですが、これも大阪城の関連史跡なので大阪城とセットで訪れるとよいと思います。あとひとつ追加してきたいのは、太閤下水が向かっている東横堀川は大阪城の外堀です。阪神高速1号環状線の下の川で太閤下水から徒歩5分ほどなので、東横堀川もセットで行ってみましょう。