大阪府高石市の綾井城址は戦国時代に和泉国(泉州)の約半分の地を治めた和泉半国之触頭(いずみはんごくのふれがしら)だった沼間忠世、沼間義清の居城跡です。現在は城蹟山 専稱寺(じょうせきざん せんしょうじ)になっています。
沼間任世、沼間義清といえば小説・村上海賊の娘で村上海賊と毛利水軍を迎え撃った泉州侍として描かれています。その作品では綾井城は出てきませんでしたが、沼間親子の拠点がこの綾井城だったのです。
アクセスと駐車場
綾井城址へのアクセスと駐車場について。電車での行き方は南海本線・高石駅を目指します。東口から出て徒歩約10分で着きます。
次に車での行き方ですが、城蹟山 専稱寺(じょうせきざん せんしょうじ)を目指して聞けば着くでしょう。現地には専稱寺の参拝者用駐車場(無料)があるので、ここに車を止めて境内に向かいます。
残っているもの
専稱寺への橋をよく見ると堀跡を想わせる水路みたいなものがありました。お寺の方へ確認したところ、昔からあった水路なので、これがお城時代の堀なのかよくわからないとのこと。ちょうど専稱寺を取り囲む様に設置されているので、堀跡の可能性もありますね。
城蹟山の山号から城址を想わせます。
山門近くには沼間日向守綾井城趾と書かれた碑がありました。ちなみに日向守は沼間任世の官職です。小説・村上海賊の娘で村上海賊と戦った沼間義清(よしはる)の官職は越後守。つまり父親がPRされています。
所要時間と私の感想
綾井城址の所要時間ですが、参拝済ませて堀と碑の確認、そして専稱寺周辺をぐるっと1周確認したくらいなので10分ほどでした。私の感想ですが、綾井城址自体は普通に寺院になっているので、これということはありません。
ですが小説・村上海賊の娘に出てくる和泉半国之触頭(いずみはんごくのふれがしら)の沼間義清の居城と思うと、小説ゆかりの地を訪れたというキモチで満足でした。