藩主のプライベートな渡り廊下だった和歌山城御橋廊下

和歌山県の和歌山城には御橋廊下(おはし ろうか)という渡り廊下が復元されています。これは藩主と付き添い人のみが二之丸と西之丸を行き来するために架けられていたプライベートな橋です。現地の案内看板は以下の通り

史跡和歌山城 復元・御橋廊下

御橋廊下は、藩主とお付きの人だけが二之丸と西之丸を行き来するために架けられていた橋で、屋根を設け、外から見えないように部屋の廊下のような作りになっていました。斜めに架かる廊下橋としては、全国的にめずらしい構造です。

和歌山市では、和歌山城整備計画の一つとして、平成11(1999)から御橋廊下復元工事のため史料調査や発掘調査を行い、堀底から礎石や瓦などが出土しました。これらの成果にもとづいて、御橋廊下が復元されました。

長さ   約26.7m
幅    約2.95m
勾配   約11%
完成年月 平成18年(2006)3月

今では見学可能

かつては藩主(殿様)と付添人だけが渡ることができた御橋廊下ですが、現在では一般人も見学可能です。通行料、見学料は無料。

今回は二之丸側(高い)から西之丸(低い)に移動してみました。土足禁止なので入口で靴を脱ぎます。床をよく見ると小さな段が出てるのがわかりますか?これは滑り止めのための段、つまり出っ張りです。踏むと足の裏が痛いので、ゆっくりしか進むことができませんが、この段が無いとそのまま滑って行きます。

御橋廊下から内堀を見た景色。御橋廊下はプライベートな渡り廊下なので、外から内部は見えませんが、中からは外を見ることができます。私の感想ですが、この御橋廊下は貴重な復元なので和歌山城でチェックしておくことをオススメします。所要時間はゆっくり渡っても5分かからないくらいです。

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